『シェアする落語 第21回 柳家わさび』を開催するにあたり、わさびさんにインタビューさせていただきました。一部は今回ご予約頂きましたお客様にご予約特典としてメール配信させていただいています。

インタビューは2018年3月28日 独演会『第108回 月刊少年ワサビ』終演後に行いました。文責は全て四家正紀(シェアする落語主宰)にあります。

柳家わさび(本名:宮崎晋永)
1980年8月24日生まれ
2003年11月 柳家さん生に入門 前座名「生ねん」(しょうねん)
2008年3月 二ツ目昇進 「わさび」と改名
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撮影 : 常山剛


(08の続き)
—— テレビも出演されていますよね。まずNHK-BSの5分間スポーツ番組。

わさび : 実は、さっき話が出てましてけど、前座の頃に出演していた『お好み寄席』のつながりで『our SPORTS!5分でざっくり100コマ 』をやらせていただく運びになりました。

「いろんなスポーツの魅力を5分間で伝える企画で、ただの筋肉ムキムキな人が説明するより、そうじゃない感じの人のほうが説得力があるんだけどなあ」って。お話があったそうで
それで痩せてる私に白羽の矢がたったというわけですね。
—— そうだったんですか。いろんなスポーツをほんとに5分で楽しく紹介してくれるんですよね。わさびさんがご出演されているので、HDDレコーダーに「落語」でキーワード登録しておくと全部録画されてしまう番組(笑)同じ動画をもう何度も見て、楽しませてもらっています。


わさび : ありがとうございます。落語家の仲間内でもそういう方が多いみたいで。
意外な師匠がご覧になっていたりして、その師匠のお弟子さんからご覧になってることを聞いたり。
また、ある師匠がいきなり電話口でいきなりこの番組の事言ってくださったりして、嬉しいですね。ああ、見ていただいているんだって。

(↑こちらのサイトでいろいろ見ることができます)


—— もうひとつ、笑点特大号(BS日テレ)の若手大喜利でも大活躍されています。地上波のほうでも。

わさび : 笑点は、日本テレビの演芸班の方が声かけてくださったんです。三題噺をやっていたからかなと勝手に思ったりしてます。実際、三題噺の経験が役に立ってます。

「パーティピープル」というお題が出た時に、救急車で「ぱーてぃーぴーぽー」ってとっさに出てきて。実は前に三題噺を作るために「パーティピープル」について調べていたんです。若手大喜利でわりと強く振舞えるのは、三題噺の蓄積なのかなあと。

—— わさびさんの回答はほんと面白くて、最初、衝撃を受けましたよ。「大変だ!地球が滅亡しちゃった」「もうこれでカツアゲされなくて済む―」とか。途中でいきなりジャパネットたかたになるやつとか、もう繰り返してみちゃった。

わさび : あははは(笑)。ああいう感じでできるといいんですよね。ほんとは。
でも、こんなにやりやすいなんて思わなかったんですよね。
初めて参加した時は、ほかの若手たちにいじめられるんじゃないかという謎の被害妄想があったぐらい変に緊張してました。
一回でもう呼ばれないと思ってました。
ただテレビに出ている人に負けたくないって頑張りました。そしたら、たびたび呼んで頂けるようになって。

あと、ゲーム性があって楽しいんです。
問題頂く→いくつか思いうかぶ→先に宮治さんが長めにやった→じゃあ短く「塩です!」みたいな。長めの後は短いのをぶつけると笑いが来る。「こいつは短いので決めたね!」みたいな感じで。
晴の輔師匠が時事ネタで来たらこっちはスキルでいく。難しいネタの後には分かりやすいネタで行くとか。そういうゲーム性を楽しんでやってるから、なんか「いい顔」でやってられるのかなって思います。